「行かない」

電車での移動中ヒマだったので、もし自分が日本語非母語話者で第二言語として日本語を学んでいた場合、何を難しいと感じるだろうかと考えました。あくまで想像ですが、イントネーションの違いによる意味わけは難しいと思うのではないでしょうか。

例えば「行かない」という文では、イントネーションの違いによって3つの意味になります。
①<私は、行きません>
②<あなたは行かないのですか?>
③<一緒に行きませんか?>

否定文か疑問文は分かりやすいと思いますが、同じ疑問形でも②と③では意味が違います。他にもイントネーションによってニュアンスが違ってくることはいくらでもあります。単語だけをいくら覚えていっても、そういったイントネーションによる違いはわかりません。こういったイントネーションの違いを会話の中から理解していくには相当時間がかかるのではないかと思いました。あくまで想像ですが。

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「お腹は?」

吉祥寺の横断歩道で信号待ちをしていると、後ろから女性同士の会話が聞こえてきました。

A:「今日は晴れてよかったですね。」
B:「そうですね。」
A:「~さん、お腹は?」
B:「。。お、な、か。。。。」

どうやら、Bは日本語の非母語話者のようです。そしてAは日本語の指導者的な立場のようです。

A「お腹は?と聞かれたら、‘空いています’か‘食べてきました’と答えるんですよ」
B「あぁ、お腹が空いているかということですね」

確かに「お腹は?」というのは中途半端な文ですよね。でも、ご飯どきに「お腹は?」と聞かれれば日本語母語話者なら迷わず適切に答えられます。普段何気なく使ってる日本語も、非母語話者からの視点を知ることで、何か面白いもののように感じられました。

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「間引き運転」

先日、中央線が半日ストップして大変だったという話をしていたときに、「間引き運転」という言葉がでてきました。一瞬、わかったふりをして後で辞書で調べようかとも思ったのですが、聞くは一時の恥・聞かぬは一生の恥、と思い「まびき運転って何ですか?」と先輩に聞きました。

「間引き」
1 農作物をまびくこと。うろぬき。「コマツナを―する」
2 口べらしのため、嬰児(えいじ)を殺すこと。
3 本来あるべきものを省くこと。「―運転」
<大辞泉より>

小学校や中学校の理科の時間に植物を育てたりしたので、1の意味では知っていました。というか、1の植物に対してしか使わない言葉だと思っていました。

電車やバスが大幅に遅れた場合などに、その間あるはずだったものを省いて時刻表にあわせた運転をすることを「間引き運転」というんですね。また、ひとつ新しい言葉を覚えました。そして、先輩には「すごく一般的な言葉なのになんで知らなかったの?」とまた驚かれてしまいました。

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「軸」

以前も書きましたが「お世辞」を‘オセイジ’と言っていたり、「石油」を‘セキュウ’だと思っていたり、言葉を少し間違えて発音していることがたまにあります。私の言語野はインプットもアウトプットもわりとアバウトにできているようです。今日も一つ間違えていたことが分かりました。

パソコンで「掛軸」と入力したいのにちゃんと漢字変換されないのです。こういうときは大体、私が言葉を間違って覚えているときです。そして、「掛軸」は‘カケジュク’ではないということです。「掛軸」は‘カケジク’。。。

改めて考えると、「軸」のつく言葉は大体‘ジュク’と言っている気がします。「地軸」は‘チジュク’だし、「座標軸」は‘ザヒョウジュク’と言っていました。

どうやら、舌足らずだと言われる原因はこのへんにあるのかもしれません。

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「宗旨変え/宗旨替え」

「コンコース」と同じ日に新しく知った言葉が「宗旨変え」です。たまたま手書きで「宗旨変え」と書いてあるものを見て、なんて読むんですか?と先輩に聞きました。正直、「宗旨」が一文字なのか二文字なのかもわかっていなかったので、‘宗’偏なんかあったかなぁ、なんて思っていました。

「宗旨変え/宗旨替え」
1 信仰していた宗教・宗派を捨てて、別の宗教・宗派にかえること。
2 それまでの主義・主張・趣味などをかえて、他の方面に転じること。
<大辞泉 より>

例文
・毎日お肉なしじゃ生きていけないなんて言ってた彼女が、宗旨変えしてベジタリアンになったらしいよ。

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「常套句」

先日、本を読んでいて初めて「常套句」を文字で見ました。これまで耳では聞いて知っていたのですが、初めて漢字を知り驚きました。実は今まで「上等句」だと思っていて、品の良い言葉なんかをいうのだろうと思っていました。

「常套句」
いつも決まって使う文句。決まり文句。

例文
・それは彼の言い訳の常套句だ。

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「コンコース」

少し前のことですが、先輩に、お昼ごはんのために持ったいたおにぎりをどこで買ったのか聞かれたので「道端です。」と答えたら、明らかに心配そうな顔をされました。慌てて「道端っていいってもキレイな道端です。屋根もあるし、、というか駅?駅の外?改札をでて目の前の道端ですから。」と安全なお店で買ったことをアピールすると、それは道端ではなくコンコースというのだと指摘されました。

「コンコース」【concourse】
公園などの中央広場。駅・空港などの中央ホールや大通路。
<大辞林 より> 

その時は、「コンコース」なんて今まで聞いたことないです、と言ったのですが、今日、普段から利用している駅のエレベーターに乗ったら「コンコース階です」とばっちりアナウンスが流れていました。少なくとも今まで何度も耳にはしていたんですねぇ。。。

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「閏月」

今年は4年に1度の閏年ということで、今日は2月29日です。「閏年」「閏月」があるんだから「閏日」ともいうのかな、と思い辞書を引きました。ありました、「閏日」。

「閏日」
(閏として加えられた)2月29日のこと
<広辞苑 より>

聞きなれないけど「閏日」ともいうんだなぁ、なんて思いながら辞書を読んでいると一つ勘違いしていたことに気付きました。それは、「閏月」の意味です。

「閏月」
閏に当る月。太陰暦で、12ヶ月のほかに加えた月。
<広辞苑 より>

てっきり「閏月」は、閏日がある月のことだと思っていました。太陰暦では1年が354日なので、閏月があるのだそうです。

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「業績」

移動の電車の中、暇つぶしに電子辞書で『日本語「語源」辞典』を見ていたのですが、〔文筆家などの広めたことば〕の項のなかに「業績」があり少し驚きました。

「業績」
意味:事業・研究などで成し遂げた実績。「業績をあげる」
語源:森鴎外の造語とされる。鴎外は『妄想』に「『業績』とか『学問の推挽』とか云うような造語を、自分が自然科学会界に置土産にしてきた」と記している。
<日本語「語源」辞典 より>

〔文筆家などの広めたことば〕の項には「斜陽族」だとか「藪の中」など、それらしい言葉が並んでいるのですが、「業績」だけはそれらしくありません。

「斜陽族」は昭和の時代背景が含まれている言葉でもうあまり使われないですし、「藪の中」は使われたとしても文学的な言い回しの印象を受けます。しかし、「業績」には文学的なにおいも時代感も全く感じません。普段、あまりに自然に使われている言葉なので一人の文豪によって作られたとは、今ではだれも思わないのではないでしょうか。

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「さらう」

友人の家で鍋を食べていたときのことです。具もなくなってきてそろそろ雑炊にしようかということになったので「じゃあ、残ってる具、さらっちゃおうよ」と言ったところ友人達にハテナ顔で「どこの方言?」と言われました。友人達とは育った場所も歳も同じなので、方言で通じないなんてことはないはずです。でも、その場にいた私以外の3人が「使わない」というのです。3対1では分が悪く、結局我が家の造語だということでその場は終わりました。

しかし、どうも気になったので、家に帰ってから辞書で調べたところちゃんとありました。

「浚う」
川・井戸などの底にたまった土砂を掘りあげて除く。また、容器の中のものをすっかり取り去る。
<広辞苑 より>

なんで、通じなかったのでしょうか?もしや少し古い言葉なのでしょうか?

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